フランス紀行 2

10月のフランスは正直寒いです!

パリの緯度は北海道稚内より北の樺太に位置しているので、北海道在住の私が「さぶ~!」と身を縮めるほどです。

さらに日の出が朝8時~8時30分時と遅いので、日本の感覚のままで朝目覚めると、「あれ、まだ夜中?」と時間の感覚が混乱してしまいます。
朝のほとんどが暗いので、観光地は午前11時の開場が多く、個人経営の店はお昼の12時に開いたりしますので、注意が必要です。

私と青華はルーブル美術館の近くのコンドミニアムに滞在しました。
そこは観光地の中心でしたので、徒歩で色々な所を巡ることができます。

パリ到着の2日目は、近所のパッサージュ(アーケード街)に行くことにしました。
コンドミニアムから歩くこと30分、到着するとパッサージュの近くの教会の鐘が一斉に鳴り出しました。

その様子が下記の動画です。



なんだか荘厳な雰囲気が漂ってます。

ウインドウショッピングを楽しんだ後、カフェの店先のメニューボードをしげしげと見ていますと、カフェのウエイターが現れました。

私の心の叫び「ついにアイコンタクトの瞬間が来た~!」
(※アイコンタクトについてはフランス紀行1をご覧くださいね)

クレオパトラメイクはバッチリです。もちろん相手に不快感を与えないように服装にも気を付けています!

ウエイターが少し微笑んで私を見ています。
すかさず私も目に力を入れてにっこり微笑み、指でチョキを作り「ドゥ(2人)」と消え入るような声で囁きました。

ウエイターの顔に明らかに親しみを込めた微笑みが広がり「ボンジュール、マダム」と言ってカフェの中に誘ってくれました。
そしてテラス席、眺めのいい窓際の席、座りやすそうなソファ席を指して、「好きな席を選んでください(英語)」と人懐っこく言ったのでした。

私の心の声「え〜!何という待遇の良さ!アイコンタクト恐るべし!(◎_◎;)」

心の興奮を抑えたまま、眺めのいい窓際の席に座り、メニューをゆっくり見て、私と青華はホットチョコレートを選びました。そしてアイコンタクトでウエイターを呼び、メニューを指差して再び「ドゥ(2つ)」と言いニッコリ微笑みました。

これで注文完了です!(*^^*)v

パリ・パッサージュのオシャレなカフェの眺めのいい席で、ホットチョコレートを飲むなんて、私の人生で最初で最後かもしれません~

記念に動画を撮りました。 



ホットチョコレートで冷えた身体を温めながら道ゆく人々を眺め、ゆっくり時を過ごしました。

時々ウエイターが「セボン?(美味しい?)」と優しく声をかけてくれるので、「ウィ、セボーン」と微笑みを返しました。

昨日フランスに着いたばかりでしたが、パッサージュの一角でパリの人々と心を通い合わせたことが、思いのほか至福の時となりました。


会計も当然アイコンタクトです。

お財布をバックから出しながら目で合図を送ると、ウエイターが伝票を持ってくれました。
その伝票を受け取りテーブルの上にちょっと多めのお金を置いて出口に行きますと、ウエイターがそっと扉を開けてくれるので、「メルシー」と微笑んでお店を後にしました。


私たちが使ったフランス語はたったの4語。「ドゥ」「ウィ」「セボン」「メルシー」だけです。
他はアイコンタクトで水が流れるごとくスムーズに意思疎通ができ、更に今まで経験したことがないような親しみを込めた待遇を受けたのです。
 
フランス滞在はこれから1週間ですが、これ以後、青華と私はアイコンタクトと4語でほとんど乗りきり、ついにはアイプロ(アイコンタクトのプロ 笑)の称号を手にしたのでしたー

メルシー、友人S!
ブラボー、クレオパトラメイク!

城下八重子